発電コスト比較 電源別2030年 ②

電源別発電コスト 2030年

第6次エネルギー基本計画の策定に向けた検討材料の一つとして、資源エネルギー庁が7月12日、2030年の電源別発電コスト試算の結果を公表した。その結果、「太陽光発電」が発電コストで最安値となったが、太陽光発電や風力は天候による発電量の変動が大きく、実際にはバックアップのために火力発電が必要で、その費用は計算に含まれておらず、実態に即していない等との批判が集まった。

資源エネルギー庁は、その後、上記内容を踏まえ、電源別発電コストについて、7月12日に示した「○円台前半」といった形からさらに詳細化し、小数点第一位まで示した。あわせて、「太陽光や風力は天候により発電量が大きく変動するため、出力を抑制したりバックアップ用の火力発電を確保したりするコスト」を加えて具体的な数値を示した。

ただし、その分析手法や結果の示し方は、電源別発電コストほど国際的に確立しておらず、研究途上。このため、今回は、他国の示し方も参考にしつつ、委員有志による試算を参考として整理。また、各電源の設備利用率、燃料費など、試算の前提を変えれば、結果も変わる、とした。

※資料が複数発表され微妙に数値が違うのだが、今回は資源エネルギー庁の最新発表資料の「発電コスト検証ワーキンググループ 令和3年9月 報告書」「発電コストレビューシート」から抜粋した。

電源別発電コスト 2030年

電源別発電コスト(発電コストと総合発電コスト比較)(単位: 円/kWh)

  • 原子力    11.7円 → 14.5円
  • 石炭火力   13.6円 → 13.7円
  • LNG火力   10.7円 → 10.3円
  • 太陽光事業用 11.2円 → 19.9円
  • 陸上風力   14.7円 → 18.9円 
電源種別(単位: 円/kWh)(単位: 円/kWh)(単位: 円/kWh)
 2020年2030年2030年 
総合コスト
原子力11.511.714.5
石炭火力12.513.613.7
LNG火力10.710.710.3
石油火力26.724.9
太陽光(事業用)12.911.219.9
太陽光(住宅用)17.714.2
陸上風力19.814.718.9
洋上風力30.025.9
小水力25.325.2
中水力10.910.9
地熱16.716.7
バイオマス(石炭混焼)13.214.1
バイオマス(木質専焼)29.829.8
ガスコジェネ9.39.5
石油コジェネ19.721.5
燃料電池23.813.3
IGCC 13.9
CO2分離回収型石炭火力 14.0
CO2分離回収型IGCC 14.3
CO2分離回収型LNG火力 11.7
水素専焼火力 21.4
水素混焼火力 11.6
アンモニア混焼火力 14.7
資源エネルギー庁の発表資料の「発電コスト検証ワーキンググループ 令和3年9月 報告書」から作成

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