イーレックス ソルガム栽培へ

イーレックスは、PKS(パーム椰子がら)を主燃料としたバイオマス発電所を日本で初めて運転開始た会社。
燃料調達における安定確保に向けて、マレーシアやインドネシア両国で現地パートナーと共にPKSの集荷・製造事業に取り組む等、調達先の多様化目指していた。

PKSとは

Palm Kernel Shell。パームやしがら。パーム椰子の種からパーム油を採油した後の残渣物(殻の部分にあたる)

イーレックスがソルガム栽培

日本経済新聞によると、イーレックスは、原子力発電所0.5基分に相当する50万キロワットの発電をまかなえる大規模な植物燃料の生産に乗り出すという。ベトナムなどで発電向けに品種改良された植物を栽培し、固形燃料に加工する。調達価格は従来に比べ3~4割削減できる。割安なバイオマス燃料の安定調達につながり、再生可能エネルギー普及を後押ししそうだ。

イーレックスが手掛ける燃料生産の規模は、日本全体で固定価格買い取り制度(FIT)導入後に稼働したバイオマス発電所の2割強が使用する量にも相当する。同社は26年度に稼働する国内最大級のバイオマス発電所(約30万キロワット)向けに燃料を供給し、残りの約20万キロワット分は別の事業者に外販する方針だ。火力発電の事業者に石炭の代替燃料として利用してもらうことも検討する。

21年度中にイーレックスは現地の農業事業者などと組みベトナムとフィリピンで燃料となる「ソルガム」と呼ばれる穀物の栽培を始める。食用のソルガムと比べ年間の収穫量が2倍以上。大量に栽培することで通常の燃料より価格を抑えることができる。

国内の主要なバイオマス発電事業者は燃料を東南アジアなどから輸入している。バイオマス発電が増え燃料不足が懸念されている。FITは20年間で打ち切られてしまうため、燃料を低価格で安定調達することが業界で課題とされてきた。

現行の政府目標では、30年度の電源構成でバイオマスを18年度の2.3%から最大4.6%に引き上げる方針だ。再生エネでは水力(最大9.2%)や太陽光(7%)に次ぐ規模で、風力発電(1.7%)よりも高く、再生エネの主力電源の一つとして期待されている。

イーレックスはバイオマス発電で攻勢に出る(福岡県豊前市の発電所)

ソルガムとは

・イネ科の一年草
・農作物
・種によって3mを超える。
・比較的手間が少ない
・子実の食品化が可能
・県内180haで栽培
・収量 9t(約80%wet)/10a  出典:信州大学

宮古島でバイオマス(ソルガム)発電所

また、イーレックスは、宮古島島内でバガス(サトウキビ搾汁後の残渣)やソルガムを使ったバイオマス発電や電力の小売事業などを計画しているという。

沖縄県うるま市で建設中のバイオマス発電所49MW(2021年度中運開目標)

イーレックスは、大分県佐伯市や福岡県豊前市など国内4カ所でバイオマス発電所を運転中だが、来年にはうるま市でも発電所を稼働させる予定という。