電力の「容量市場」とは

容量市場とは

従来の卸電力市場で取引されている「電力量(kWh)」ではなく、「将来の供給力(kW)」を取引する市場です。
将来にわたる供給力(電源)を効率的に確保するために、欧州各国(イギリス・フランスなど)やアメリカなど、諸外国で広く導入されています。
具体的には発電所等の供給力に対し、長期的な投資回収の予見性を持たせることで、市場原理により適切な電源構築を行い、中長期的に必要な供給力等を確保するための仕組みです。

電力自由化やFIT制度の導入による再生可能エネルギーの拡大により、電力会社をとりまく環境は大きく変化しましたが、引き続き、安定供給を維持するには多様な電源(発電所)を持ち、供給力を安定化させることは引き続き必要です。

電源の新規建設や改修を行うためには、長い期間が必要ですが、先行きの見通しが立たないと事業はなかなかすすみません。この状態を放置すると電源への投資が適切に行われず、安定供給が損なわれ、それに伴う電気料金の高騰が起きる可能性があります。
そこで、

  • あらかじめ必要な供給力を確実に確保すること
  • 電気の市場価格の安定化を実現すること

を目的としています。

容量市場は、電力広域的運営推進機関(広域機関)が実需給年度の4年前に全国で必要な供給力を一括で入札により確保します。

日本の電力取引市場

すでに、電力量(kWh)を取引する「卸電力市場」や環境価値を取引する「非化石価値取引市場」が開始されているほか、調整力(周波数調整や予備力)を取引する「需給調整市場」も新たな市場として開始されます。また、「容量市場」も将来の供給力(kW)を取引する新たな市場として注目されており、先般オークションが行われました。

図 日本の主な電力取引市場

「容量市場」初入札