欧州エネ取引所、日本で電力取引清算開始

ドイツに本拠を置く欧州エネルギー取引所(EEX)グループは日本で電力取引の清算業務(クリアリング)を始めた。電力会社などが将来の電気を売買する相対取引について決済の履行を保証する。EEXがアジア地域で同事業を手掛けるのは初めて。初日は東北電力系など2件の取引が成立した。

売り方と買い方が将来の電力について価格や期間、数量を相対で決め、EEXの取引システムに内容を登録する。電力スポット価格の期間平均値との差額を決済する。最低取引単位の1000キロワット時あたり3円の手数料が必要だが、EEXは10月まで無料として活発な売買を促す。

18日の初取引では、東北電力エナジートレーディングと仏電力大手エンジーが、東京地区のベースロード電力を7~9月に1104万キロワット時、相対で売買した。価格は1キロワット時あたり7.8円。

EEX傘下の清算機関は国内外の金融機関が加わっており、売買参加者が積んだ証拠金を元手に信用リスクを引き受け、決済を保証。新電力などが取引に参加しやすくする。事業者側にとっては電力の取引価格を固定することで、スポット価格の変動リスクを抑えられる利点がある。